最近、自転車通勤が流行ってますね。
私の住む愛知県は、自動車通勤ユーザーが多いので、それほど増えてる実感はないですが、東京都心を中心に確実に盛り上がってます。
私も10年前まで東京にいて、その頃から自転車通勤を実践していますが、都市部では、メリットも多い通勤方法なのは間違いないです。
今でも、片道16kmの道のりを週2回程度の頻度でフラットバーロードに乗って通勤しています。
ただ、現実は良いことばかりではなので、過去13年ぐらいの経験から、メリットとデメリットを少しまとめてみたいと思います。
自転車通勤のメリット
これは、多くの方が書かれているので重複する部分も沢山ありますが、私の場合、以下の2点ぐらいしか、実感出来てません(笑)
痛勤電車に乗らなくて済む
これが、自転車通勤の最大のメリットだと思います。
私の住む愛知県は、自動車通勤比率が比較的高いものの、名古屋都心への通勤は、やはり電車がメインです。
通勤時間帯には、それなりに混雑しますし、路線区間や時間帯によっては、本を読むことも、スマホを開くこともままならないこともあります。
特に人混みの苦手な人にとっては、苦痛以外の何物でもない訳で、この時間が全て無くなるのは、大きな魅力だと思います。
運動不足解消になる
これも現代人にとっては、悩みの種となっているところですが、自転車通勤は、非常に効果的な運動になります。
距離や時間にもよりますが、ある程度の時間、お尻や脚の大きな筋肉を動かし続ける運動になりますので、運動量は比較的大きくなります。
しかし、それほど負荷が高いわけではないので、長時間続けられることがポイントです。
実際、私も自転車通勤を始めてから、健康診断で指摘される項目がなくなりました。
20代の頃にすでに指摘されていたことがおかしいのですが(苦笑)
ちなみに、ダイエット効果はあまり期待しないほうが良いです。
最初のうちは、運動不足の解消や生活習慣の改善などによって、それなりに体重が落ちていきますが、1年もすると変化しなくなります。
キープできている、という見方をすれば十分メリットはありますが、期待し過ぎは禁物です。
自転車通勤のデメリット
実は、デメリットのほうが沢山あります(苦笑)
このデメリットを受け入れてもなお、自転車通勤に魅力を感じ続けられるかどうかが、非常に重要だと思います。
自転車を用意しなければならない
これ、当たり前過ぎて、は?って感じですが、非常に重要です。
まず、距離にもよりますが、通勤に使用する自転車が必要です。5kmぐらいまでなら、所謂ママチャリでも問題無いと思いますが、それ以上なるとクロスバイクやロードバイクが必要になってきます。(ママチャリでも行けますが、時間と体力が…)
もう一つ、忘れてならないのが購入後の維持管理です。
自転車は、消耗品の塊です。タイヤやチェーン、ブレーキワイヤーなど、様々な消耗品で構成されています。
そして、日々のメンテナンスも、自転車を長持ちさせるためには重要になってきます。
それなりに時間とお金がかかりますし、高い自転車になれば、それだけ高い部品や頻繁な調整が必要になってきます。
購入時には、購入後のランニングコストも意識した方が良いでしょう。
着替えが必要
これは、短距離の場合や季節によっては不要となりますが、私の場合は常に必要となります。
非常に汗っかきな体質であり、仕事は基本的にスーツとなるため、行き帰りの際には必ず着替えをしています。
着替える時間と荷物が増えるのは、かなりのデメリットです。
準備や帰ってからの後始末も必要になりますので、正直とても面倒です。
電車よりも時間がかかる
これも経路や距離に依存しますが、私の場合、電車通勤と自転車通勤で比較すると、ドア・ツー・ドアでは、所要時間はほぼ同じです。
ただ、先程の着替えの時間や準備の時間も含めると自転車通勤のほうが余分に時間がかかります。
パンクなどのアクシデントに備えるためには、余裕時間を見る必要があるので、更に必要な時間は伸びることになります。
私の場合は、電車通勤の時よりも、20分~30分ほど早く家を出るようにしています。
過去に何度も通勤途上でのパンクを経験している身としては、それぐらいの余裕は絶対に必要だと思います。
通勤途上でのリスクが高い
先程書いたように、通勤途上でアクシデントに遭う可能性が電車に比べて遥かに高いです。
パンクなどの自転車の故障もあれば、事故に巻き込まれることもあり得ます。
急な天候の変化や過去には道路の冠水などの目にもあっています。
勿論、リスクに対する備えとして、ヘルメットを被る、自転車保険に入る、日々のメンテナンスを怠らない、といったことは行いますが、全てを避けることは出来ません。
こういった、リスクが有ることを念頭に置いた上で、実施するべきです。
当然、会社に黙って自転車通勤をすることは、リスクを高めることにしかならないので要注意です。
それでも自転車通勤するためのポイントは?
ここまで、色々とデメリットを書いてきましたが、そうは言っても、私は自転車通勤をしている訳です(笑)
じゃあ、どんな対策をしているのか、参考としてご紹介しておきます。
- 暑すぎる日や寒すぎる日はやめる
- 雨の日や降りそうな日はやめる
- 時間がない日はやめる
- 飲み会の日はやめる
- クルマの通りが多い道は避ける(遠回りしてでも)
- ライトは極力明るいものを前後とも導入する
- 鉄道に近い経路を選択する(遠回りでも)
- 荷物は自転車に搭載するようにする
- メンテナンスの記録をしておく
- 同じ自転車をなるべく長期間乗り続ける
以上、10項目が自転車通勤をメリットを感じながら長く続けるコツだと思います。
前半4項目は、とにかく無理をしない、ということに尽きます。
無理して、嫌だなー、と思い始めると、何事も嫌になってきてしまいます。
適度に続けるために、快適に楽しく走れるときだけ自転車、という選択が大切だと思います。
次の2項目は安全への配慮で、リスクを少しでも遠ざけます。
鉄道の近くを通るのも、パンクなどのアクシデントの際に、すばやくリカバリーする為のリスクヘッジです。
そして、荷物はなるべく自分で背負わない、これも重要です。
特に汗っかきの人は、リュックを背負ったら、背中が大変なことになりますし、そうでなくても、荷物を体に括り付けるのは少なからず負担になります。
少しでも、快適な走行を目指すことは、長く続ける上では必要な考え方だと思います。
そして、最後の2つの項目は、コストを少しでも下げる工夫になります。
安全面やモノを大切にするという意味でも有効ですが、何より自転車通勤はコストが掛かるものであることを意識するべきだと思います。
よく、自転車通勤していると、「お金ないんですか?」みたいなことを言われますが、初期コストやメンテナンスコストを考えると、決して安くはありません。(というか、お金なかったら10km以上の自転車通勤は無理でしょう。)
また、会社に自転車通勤で申請すると通勤手当が出ない会社もあるでしょうから、コストだけが積み上がる可能性もあります。
そう考えると、自転車通勤でのコストコントロールについても、長く続ける上ではとても重要な要素になってくることがわかっていただけると思います。
まとめ
色々と書きましたが、まとめると、「自転車通勤は、決して万人向けではないが、努力と工夫次第で魅力的な通勤手段になり得る」と言った感じでしょうか。
会社の制度や通勤環境によって、必ずしもオススメできる訳ではないですが、そういった制約が無いのであれば、十分に選択肢になり得る通勤手段となるでしょう。
特に、これから秋になると、一年で一番自転車通勤に時期になります。
もし、自転車通勤に興味があるけど、なかなか踏み出せない、という方は、今の時期に始めることをオススメします。