人生は趣味と旅行と子育てと仕事と…忙しすぎる

日々感じたことや趣味のことをつらつらと。自分の考えの整理と少しでも他の方の参考になればいいなと。

安全第一

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写真提供:ぱくたそ(www.pakutaso.com)

今日は、台風21号が西日本に上陸して様々な被害をもたらしています。

私の住む愛知県も各所で被害が出ていますし、私の自宅もカーポートが壊れるなどの被害が出ました。

朝には鉄道も動いていたので、出社したものの、結局お昼すぎにはすべての路線で運休になってしまい、帰宅できなくなるところでした。

そんな時に思ったのが、「安全第一」です。

 

企業は決断すべき優先順位をちゃんと考えたほうが良い

台風が接近している、非常に強い勢力だ、昼前には上陸する、東海地方も影響を受ける…こういった情報が昨日から流れていたため、学校や企業の一部でも早々に休校や自宅待機を決めたところが少なくなかったようです。私の娘の幼稚園も昨日の時点で休園が決まっており、奥さんが仕事を休まざるを得なくなったりしてました。

しかし、この早い決定は素晴らしいと思いました。昨今の異常気象を考えると、災害への警戒はし過ぎなぐらいが丁度良いです。早めに警報を出して、何事も無ければ良かったとなる時代です。昔のように、騒ぎすぎだ、大袈裟だと言われるような時代では無いのです。それで、何かあってからでは遅いと社会全体が変わってきたのは歓迎すべき世の中の変化だと思います。

対して、私の務める会社は、電車が止まるという周知が出ても、無反応でした。従業員が、このままでは帰宅ができなくなる、帰らせてほしい、と言っても動かず、一部の区間で終日運休になるという情報が出てから、その路線の利用者のみは帰宅可能という判断が出ました。

結局のところ、この決断はかなり消極的で、夕方になって台風がすぎれば、自動的に鉄道も復旧する、だから早期に帰宅は認めない、という思い込みにも近い希望的観測に基づいたものでした。もちろん、鉄道会社は台風が過ぎたからと言って、必ず復旧するとは一言も言っていないにも関わらずです。

結果として、台風が過ぎても一向に鉄道は復旧せず、多くの帰宅困難者を出すことになりました。それでも、従業員から散々帰宅できなくなると言われたにも関わらず留めおいた責任を感じてか、運休した鉄道の利用者についてはタクシーでの帰宅を認めたので、まだマシな方だったと思いますが、釈然としないものも多くの従業員が抱えていました。

 

従業員を大切にする、言うだけでなく態度で示すことが重要

企業は、従業員に対して給金を支払ってその対価として労働力提供を受けている以上、少しでも働かせたい、なるべく無駄に帰宅させたくないと考えるのは、自然なことだと思います。しかし、災害を目の前にして帰宅できなくなるかも知れない不安を抱えたモチベーションの下がりきった従業員を無理やり働かせても、大した生産性は上げられないでしょう。寧ろ、帰宅出来なくなる、倒木などで怪我をする、といった安全面のリスクを考えれば、マイナスでしかないと考えるべきだと思います。

タクシー代を払って、ある程度の安全を確保した会社には多少感謝をしていますが、本来なら支払わなくても済んだ費用が、回り回って本来出来た施策に影響を与えるようなことがあれば、全くの無駄金だったということになりかねません。

 

これからの時代、従業員の安全や健康を大切にする企業が外からも内からも選択されていく、そんな流れを身に沁みて感じた一日でした。