今回は、金精峠への訪問を主な目的とした北関東ツーリングを紹介します。今回のツーリングでは「ツーリングプラン」の関越道・東北道コースを利用し、浦和ICから鹿角ICまで東北道を一気に北上し、日光や中禅寺湖、赤城山など雄大な自然と歴史的な名所を堪能しながら進む、魅力あふれるルートです。
ツーリングプランの概要とメリット
まず、今回利用した「ツーリングプラン」について紹介します。「ツーリングプラン」は、二輪車向けにNEXCO各社から提供されている高速道路の周遊割引プランで、ツーリング愛好家にとって非常に魅力的な選択肢です。このプランでは、一定期間中に対象の高速道路を何度でも乗り降りできるため、コストを抑えながら自由な移動を楽しめます。
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「ツーリングプラン」はETCを搭載した二輪車に限り利用可能で、通常の高速道路料金よりもかなりお得な価格設定がされています。たとえば、今回のツーリングで使用した「関越道・東北道コース」では、関越自動車道や東北自動車道を含む広範囲が対象エリアに設定されており、決められた期間内であれば何度でも乗り降り可能です。
このプランの大きな魅力は、好きな時に高速道路を出入りできる自由さです。複数の観光スポットを巡るプランを立てる際、一般的な料金だと乗り降りの回数が増えるたびにコストもかさみますが、「ツーリングプラン」を利用すればその心配は不要です。ルートを変更したり、思い立った場所で休憩したりする柔軟な旅が可能になります。
なお、「ツーリングプラン」とは別に、周遊ではなく、遠方の目的地を目指す場合は「二輪車定率割引」の方が使い勝手が良い場合があります。過去に紹介していますので、こちらもご参照ください。
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ツーリングプランの活用例
今回のツーリングでは、浦和ICから鹿角ICまで東北道を利用し、帰路では赤城ICから練馬ICまで関越道を利用しました。この長距離を気兼ねなく走れるのも「ツーリングプラン」のおかげです。また、途中で日光東照宮や中禅寺湖などに寄り道しても、高速料金の追加負担がないため、安心してプランを組むことができます。これにより、目的地までの移動時間を短縮し、現地での滞在時間をしっかり確保することができました。
利用時の注意点
ただし、利用する際にはいくつかの注意点があります。まず、ETC搭載車両でなければ利用できないため、事前に確認が必要です。また、事前予約が必要で、利用開始前にNEXCO各社のウェブサイトで申し込みを完了させておく必要があります。さらに、利用期間中にプランを変更することはできないため、計画を立てる際は十分に検討することが重要です。
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栃木~群馬を巡る北関東ツーリングへ
今回のツーリングのスタート地点は浦和IC。ここから東北道を使って鹿角ICまで一気に北上します。長距離の高速走行ではありますが、「ツーリングプラン」を活用すればエリア内は定額で利用できるため、距離を気にせず快適に進むことができます。
途中、「都賀西方パーキングエリア」で休憩します。休日は、「佐野サービスエリア」など人気のある休憩スポットは混雑するため、休憩が目的であれば、パーキングエリアを利用することをオススメします。
鹿角ICを降りた後は、日光例幣使街道を走行。江戸時代に将軍の使者が日光へ向かう際に通った道であり、今でもその風情を感じることができます。延々と続く杉並木は江戸時代からのもので、そこをバイクやクルマで走れるのが素晴らしいです。歴史を感じながら、バイクをゆっくりと走らせるのも、ツーリングの魅力の一つですね。その後、日光東照宮付近で休憩し、歴史ある建造物に触れながらしばしのリフレッシュを。
次に向かうのはいろは坂。このカーブの多い道はツーリングにぴったりで、景色を楽しみながら走ることができます。上りの第二いろは坂は2車線ではあるものの、かなりの急カーブが続くので、スピードは控えめに自分のペースで走ることが大事ですね。いろは坂を登りきると目の前に広がるのは中禅寺湖。湖畔で一息つき、美しい景色に癒されましょう。
日本で一番高い場所にある金精トンネル
中禅寺湖からは金精峠を目指します。標高1,843メートルに位置する金精トンネルは、日本で一番高い場所にある道路トンネルです。このトンネルの栃木県側の入口には駐車場があり、ここにバイクを停めて谷側を覗くと、遠く中禅寺湖が見渡せて気温が低いのもあり居心地の良い場所になっています。夏場のツーリングには、涼しくて良い休憩になります。冬期通行止め期間が長いので、もしも行かれる際にはご注意ください。
丸沼ダム:国内でも珍しいバットレスダム
金精峠を越えた先には丸沼ダムがあります。国内でも珍しいバットレスダムであり、その独特な構造を間近で見ることができます。歴史や技術に興味がある方にとっても見ごたえのあるスポットです。また、ダムの直下には川を渡るための筏が一般開放されており、人力で対岸に渡ることも可能です。
ただし、国道から駐車場への入口がとても分かりにくいので注意が必要なのと、ダムの下流側に行くにはなかなか険しい遊歩道が待ち構えていますので、こちらもご注意ください。
ちなみに、丸沼ダムのダムカードは、国道120号線を進んだ下流側にある「道の駅 尾瀬かたしな」で写真などのダムに行った証拠を提示することで、入手することが可能です。
超人気の道の駅「道の駅 川場田園プラザ」
丸沼ダムカードをゲットした後は、更に国道120号線を進み、途中「利根沼田望郷ライン」を経由して、「道の駅 川場田園プラザ」に向かいます。「利根沼田望郷ライン」は国道120号線よりも北側の区間を走りましたが、適度なアップダウンやカーブがあり、バイクで走るには国道よりもこちらのほうがオススメです。途中には利根川の河岸段丘を観察できる「河岸段丘ビューポイント」があり、スケールの大きな地形を眺めることが可能です。
目的地である「道の駅 川場田園プラザ」では、地元の新鮮な食材を使った料理が楽しめたり、複数のカフェスペースや買い物施設、子供向けの遊具など、広々とした敷地でリラックスできるため、多くの観光客から人気があります。1日中楽しめるほど広いので、家族や友人と来るともっと楽しめそうです。
ツーリングの最終目的地は赤城山。途中、「薗原ダム」を経由しながら赤城山を目指します。「薗原ダム」は少しマイナーなダムですが、重力式ダム特有の重厚感があり、堤頂を通行することも可能なので見所はありました。ただ、堤頂の端に近づくことができなかったり、対岸側に見学できる場所がないなど、ダムを見るという意味では少し残念な感じでした。ダムカードは管理事務所で職員の方からいただくことができます。
赤城山周辺には魅力的なワインディングロードが多く、走りごたえがあります。今回は北側の群馬県道251号線から登って、南西側の県道4号線から降りるコースを堪能しました。途中、山頂にあるカルデラ湖である大沼付近には大きな駐車場が整備されており、観光客向けの施設も多く、整備されていることから休憩にも適しています。
赤城山を降りたあとは、赤城ICから関越道に乗り、練馬ICまで一気に南下して帰宅しました。帰りのコースは途中で変更したこともあり、どのインターチェンジで関越道に乗るのか悩んでいましたが、こういうときに「ツーリングプラン」はエリア内であればどのインターチェンジを使っても良いので、ルートの自由度が高く、大変助かりますね。
まとめ
金精峠を巡る今回のルートは、北関東の自然や歴史、技術を感じながらツーリングを楽しむことができる充実したプランです。夏場は気温との戦いになりますが、一度標高を上げてしまえば涼しい環境の中でツーリングを楽しめるので、比較的標高の高い今回のコースはうってつけです。気軽に立ち寄れる場所も多いため、ぜひ次回のツーリングプランに加えてみてください。
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