東京駅といえば、みなさん何を思い浮かべるでしょうか?
言わずとしれた日本の中心駅であり、日々たくさんの人々が利用していることは説明するまでもないでしょう。
東京に用事があれば、かなり高確率で利用するであろう東京駅について、少しでも快適に利用するためのコツをお伝えしたいと思います。
東京駅はいつでも大混雑
東京駅――日本の首都を象徴する場所。その名は、日本中から人々が集まり、移動する場所として、いつも混雑していることで知られています。これは単なる通過地点ではなく、日本の文化やライフスタイルの一部としての東京の心臓部でもあります。
朝、昼、夜、いつでも、東京駅は人々で溢れかえっています。朝のラッシュアワーには、急ぎ足で仕事や学校に向かうサラリーマンや学生たちが行き交います。駅構内では、時間を競うようにして、改札口やホームに向かう人々の群れが動きます。この混雑は、都会の生活の一部として受け入れられ、時にはその活気にさえ慣れることができます。
東京駅の混雑は、日本の鉄道網の中心地としての役割も担っています。新幹線や在来線、地下鉄など、さまざまな路線が交わる場所であり、それぞれの列車が時間通りに運行されるように、人々が慌ただしく移動します。
これは裏を返すと様々路線が交差していることでもあり、日本の中でも屈指の利便性を誇っているわけです。この利便性の恩恵を最大限に享受するためには、東京駅構内の造りを理解しておく必要があります。
基本形を把握する
先にも述べましたが、東京駅には様々な路線が乗り入れており、そのすべてを把握することはなかなか大変です。
そこで、ここでは地上部分に焦点を当てて基本形を理解してみたいと思います。
東京駅の地上部分はJRの新幹線と在来線のみ
東京駅には様々な路線が乗り入れていますが、地上部分についてはJRのみとシンプルです。
他の東京のターミナル駅、例えば新宿駅などは多数の私鉄も地上部分に乗り入れていますが、東京駅はJRのみとなるため、そういう意味ではシンプルです。
まずは、東京駅の地上部分には新幹線とJR在来線しかないと覚えておきましょう
東京駅の地上ホームはすべて平行に並んでいる
東京駅のホームは新幹線から在来線まですべて平行に並んでいます。つまり、どのホームも同じ方向に並んでおり、すべて地上から一段高い位置にあります。
そして地上部分に人々が歩く通路が張り巡らされている訳ですが、これはホームに対して横櫛を刺すように直角に配置されています。
ホームが横だとすれば、基本の通路は縦に張られていると考えてよいでしょう。基本の通路は「北通路」「中央通路」「南通路」の3本で、すべて丸の内側(西側)から八重洲側(東側)に貫通しており、地上のどの路線にもアクセスすることがあります。
また、上記の3つの通路の間に新幹線乗り換え口が2箇所(中央乗換口・南乗換口)用意されているので、どの通路を使っても新幹線との乗り換えが可能です。
東海道新幹線~中央線への移動
では、ここからは具体的な乗り換えルートをご紹介していきます。前述のように、基本的には東京駅地上部の乗り換えは複雑ではありません。ただし、常時混雑している東京駅の中を移動するにはそれなりに時間がかかりますので、なるべく最短で移動できるルートを予習しておくのが良いでしょう。
ここでは、私がよく利用する東海道新幹線~中央線の乗り換えルートを紹介します。
基本となる通路を利用する
まずは基本となる「中央通路」「南通路」を使った乗り換えです。(構内図の赤線部分)
これは、「新幹線中央乗換口」から「中央通路」を経由する方法と「新幹線南乗換口」から「南通路」を利用する方法の2つがあります。
どちらからでも、それほど距離は変わらず移動可能です。
新幹線ホームと中央線ホームは地上部の東端と西端に位置しているため、東海道線や京浜東北線、山手線の各ホームへの連絡階段の前を通って移動する必要があります。
常に混み合っている東京駅ですが、朝夕のラッシュ時間帯は在来線同士の乗り換え客も多く、移動にそれなりの時間がかかります。
中央線だけ使える通路を利用する
実は、東海道線や京浜東北線には繋がっていないのに中央線だけは使える通路が存在します。それがお土産屋などが並ぶ「GRANSTA TOKYO」と「ecute tokyo」の通路です。(構内図の青線部分)
こちらも、「新幹線中央乗換口」と「新幹線南乗換口」にそれぞれ対応する2つの通路が存在します。
お店が立ち並んでおり、通路もそれほど広くないですが、人もそれほど多くないので、特にお土産目的の人が少ない早朝は使い勝手が良いです。
基本的には、山手線や京浜東北線、上野東京ライン(東海道線)からは直接利用できないので、新幹線と中央線の乗り換えの際にのみ使える通路となります。
まとめ
東京駅は非常に大きな駅ですが、地上部の駅構内は比較的わかりやすくレイアウトされており、乗り換え路線を理解できていれば比較的早く乗り換えが可能です。
まずは、自分が何線に乗り換えたいのかをしっかり記憶して、駅の基本構造を思い出しながら、案内に従ってルート選択をしてみてください。