夏のバイクツーリングは、爽快な風を感じながら走る楽しさが魅力です。しかし、近年は特にですが、強い日差しや高温、湿気など、夏ならではの過酷な条件もあります。この記事では、暑い夏でもツーリングしたい私も含めたツーリング大好きライダーに向けて、バイクツーリングを少しでも快適に過ごすためのヒントをご紹介します。
- 1. 早朝や夕方のツーリングを計画する
- 2. 通気性の良い装備を選ぶ
- 3. ヘルメットの選び方
- 4. 水分補給と休憩を忘れずに
- 5. 熱中症対策グッズの活用
- 6. バイクのメンテナンスも忘れずに
- まとめ
1. 早朝や夕方のツーリングを計画する
夏の日中は気温が最も高く、熱中症のリスクも高まります。そのため、ツーリングの出発時間を早朝や夕方に設定することで、比較的涼しい時間帯に走ることができます。特に、早朝は空気が清々しく、気温も低いため快適です。夕方は日差しが和らぎ、日中よりも涼しい風を感じることができます。特に都心部を走る時間はなるべく早朝や夜間になるようにし、昼間は標高の高い山間部を設定するなど、スケジュールやツーリングプランを調整することで、遠出もしやすくなると思います。
2. 通気性の良い装備を選ぶ
夏のツーリングでは、通気性の良いメッシュジャケットやパンツを選ぶことが重要です。これにより、走行中に風が衣服の中を通り抜け、体温を下げる効果があります。また、通気性の良いグローブやブーツを選ぶことで、手や足の蒸れを防ぎ、快適さを保つことができます。また、ライディングウェアは黒系が多いですが、太陽の熱の九州を考えると、夏用ウェアは白系の明るい色のほうが若干ですが涼しいような気がします。(気分次第かもですが…)
私は、安価にも関わらず胸部プロテクターも含めた安全装備が充実した、コミネのメッシュジャケット(JK-152)のシルバー(というかほぼ白)を使っています。全面メッシュで通気性は抜群なのに、プロテクターは胸、肩、肘、脊椎と充実しており安全面でもしっかりしています。ロゴが目立たないのも個人的にはグッドです。また、夏用ウェアは頻繁に洗濯したいですが、プロテクターの出し入れや耐久性も高いので長く使えると思います。
3. ヘルメットの選び方
夏のヘルメット選びも重要です。通気性の良いフルフェイスヘルメットやジェットヘルメットを選ぶことで、頭部の温度を下げることができます。さらに、曇り止めやUVカットのシールドを備えたヘルメットを選ぶことで、視界を確保しながら、紫外線から目を守ることができます。
これまで様々なヘルメットを使ってきましたが、やはり高価格帯のヘルメットほどエアフローが良く考えられているのか、通気性が高い傾向が強いと思います。また、フルフェイスヘルメットに無いメリットして、ジェットヘルメットやシステムヘルメットの場合は水分補給もヘルメットを被ったまま可能なので、脱水症状を予防する意味でも有効だと思います。
そういった意味では、現在使っているSHOEIのNEOTEC 3(ネオテック3)は夏場の快適性はかなり高いと思います。過去記事で詳細に紹介していますので、ぜひこちらも参考にしてください。
4. 水分補給と休憩を忘れずに
夏のツーリングでは、こまめな水分補給が欠かせません。走行中は気づかないうちに汗をかいて体内の水分が失われるため、定期的に水分を摂ることが大切です。また、長時間の走行は疲労を溜めやすいため、こまめに休憩を取るようにしましょう。休憩時には、日陰や風通しの良い場所を選ぶとさらに効果的です。
休憩の際に、さっと水分を補給したい時にはドリンクホルダーが活躍します。様々なサイズのものが販売されていますが、オススメは保冷が可能なペットボトルホルダーをそのまま入れられるドリンクホルダーです。カエディアのバイク用ドリンクホルダー「KDR-M21-3」は、ボトル直径50mm~90mm前後まで幅広く対応できるため、一般的な保冷機能を持ったペットボトルホルダーがそのまま入れられので、冷たいドリンクをどこでも飲むことが出来ます。
5. 熱中症対策グッズの活用
冷却タオルやクーラーベストなどの熱中症対策グッズを活用することで、体を効果的に冷やすことができます。特に、首や脇の下、額など、血管が集まる部分を冷やすことで、体全体の温度を下げる効果があります。
私の場合は、普段の通気でもお世話になっている「シャツクール」や「シャツミスト」をツーリングの際も使用しています。エタノールの気化熱やメントールの爽快感で体温を下げる効果を狙ったものですが、ある程度風に当たっている方が効果があることから、バイクとの相性も悪くありません。ただ、ジャケットにかけても効果が少ないことから、インナーに使用することで適度な爽快感を30~40分ほど得ることが出来ます。少し持続時間が短いように感じますが、適度な休憩を挟むきっかけにもなるのでこれはこれで悪くないと思います。
ただ、前述したようにある程度の空気の動きがないと効果が感じにくくなることから、信号待ちや渋滞の際はバイクからの熱も相まって、やはり地獄のような暑さになってしまいます。そんな場合には、コミネの「バイク用ターボファン付きタンクバッグ KK-901」が活躍します。これはファンで送風する商品ですが、バイクの12V 電源を使えることからモバイルバッテリーなどの別の電源が不要で、ダクトでジャケット内に風を導くことが可能です。メッシュジャケットだと空気が外に漏れやすかったり、暑すぎると効果が薄いなど賛否両論ではあるのですが、「シャツクール」のような気化熱を利用する商品と併せて使用するとなかなかの効果を得ることが出来ます。同様な効果を得るバイク用品も多々ありますが、普段遣いと兼用できるところが個人的には気に入っています。
6. バイクのメンテナンスも忘れずに
高温になる夏場は、バイクのエンジンやタイヤに負担がかかりやすくなります。事前にオイル交換やタイヤの空気圧チェックを行い、バイクの状態を整えておくことが重要です。特に、冷却システムの点検は必須で、エンジンのオーバーヒートを防ぐために冷却水の量やラジエーターの状態を確認しましょう。高温の環境での走行が多いと冷却水が想像以上に減っていたりしますので、普段よりも小まめなチェックをオススメします。
まとめ
夏のバイクツーリングを快適に楽しむためには、事前の準備と工夫が不可欠です。適切な時間帯のツーリング計画、通気性の良い装備の選択、水分補給や休憩の取り方、熱中症対策グッズの活用、そしてバイクのメンテナンスに気を配ることで、暑さに負けずに快適なツーリングを楽しむことができます。安全で楽しいツーリングをお過ごしください!