阪九フェリーは、北九州の新門司港と大阪の泉大津港を結ぶ便利なフェリーサービスです。夕方に北九州を出航し、翌朝には大阪に到着するスケジュールなので、夜の間に移動が完了し、日中の時間を有効に活用できます。
今回は、九州ツーリングの復路で使用しました。往路では「さんふらわあ」を利用してましたので、その違いなども交えながら紹介したいと思います。よろしければ、「さんふらわあ」の記事もご参照ください。
まずは乗船手続きだけど、バイク乗船は非常に簡単
今回は九州から大阪に向かうため、新門司港からの乗船となります。新門司港は近くに九州道のインターチェンジがあることから、非常にアクセスが良く、今回のように長崎から一気に高速道路でフェリー乗り場を目指す際にも重宝します。
そして、フェリー乗り場に到着してからのバイクでの乗船も非常にスムーズです。基本的にQRコードを利用した乗船が可能で、チケットを発券してもらう手間が省けます(「さんふらわあ」乗船前にチケットの発券や部屋の鍵の受け取りが必要)。これにより、スムーズに乗船手続きを完了できます。バイクで乗船待機し、時間になったら係員にQRコードを提示、問題なければそのままバイクで乗船となります。ちなみに、部屋の鍵は乗船してからカウンターで受け取ることが可能です。
新しい船内の設備
今回は阪九フェリー「ひびき」に乗船したのですが、就航が2015年ということで船内は比較的新しく、とてもきれいです。乗船が夕方ということもあり、まず目指すのはレストランですが、こちらは欲しいものをトレーに取っていくスタイルが採用されており、自分のペースで食事を楽しめます。
「さんふらわあ」はビュッフェ形式で、これはこれで好きなものを好きなだけ食べられてよかったですが、ツーリング先でたっぷりと食事を楽しんで胃腸が疲れていたので丁度良かったです。とはいえ、決して選択肢が少ないことはなく、多様なメニューが用意されているため、好みに合わせて選べるのも魅力です。
快適なスタンダードシングル
今回はスタンダードシングルの部屋を利用しました。必要最低限の設備が整っており、寝るには十分です。ただし、コンセントも1つとこちらも最低限の設備になっているので、複数のデバイスを充電したい場合は注意が必要です。同時に複数のデバイスが充電できるACアダプタなどがあると便利でしょう。こういう時にも、ポートが3つある充電器は威力を発揮します。
ちなみに、スタンダードシングルは、旅客甲板の中でも最も内側にレイアウトされていますので、携帯電波はほぼ入りませんので、その点は注意が必要です。
船内にはお風呂も完備されており、露天風呂も楽しむことができます。食事を取って、お風呂に入れば長旅の疲れをしっかりと癒せることは間違いないでしょう。
自由に過ごせる船内空間
船内には多数のフリーのソファーや椅子が用意されており、自由に過ごすことができます。本を読んだり、ゆっくりとくつろいだり、自分のスタイルで時間を過ごすことができるのもフェリーの魅力の一つです。
特に瀬戸内航路は陸地に近い場所を通ることが多いこともあり、窓の近くのフリースペースであれば携帯電波も多くの時間帯で掴むことが可能です。私もどうしても簡単な仕事を済ませる必要があったのですが、ちょうど松山の近くを通っている時間帯だったので、しっかりと通信ができて仕事を済ますことができました。新日本海フェリーのように陸地から遠い場所を航行するフェリーだと出来ない芸当なので、これも無いかいフェリーならではのメリットの1つだと思います。
大阪の玄関口:泉大津港
大阪側の玄関口である泉大津港は、大阪市内へのアクセスも良好です。港からは港湾道路で市街地にアクセスが出来、阪神高速道路の泉大津出入口も至近にあることから非常に便利です。さらに、泉大津港周辺にはショッピングモールや飲食店も多く、到着後すぐに朝食が取れるお店やガソリンスタンドも充実しています。
ここでしっかりと人もバイクも補給をして、次の目的地に向かうことができるでしょう。
まとめ
阪九フェリーは、九州と大阪を結ぶ快適で便利な移動手段です。夕方に北九州を出発し、翌朝には大阪に到着するスケジュールは、時間を有効に使いたい方にぴったりです。バイク乗船もスムーズで、船内の新しい設備や快適な空間が、旅の疲れを癒してくれます。瀬戸内海航路を進むため、陸地が近い際には携帯の電波が入るのも便利なポイントです。自由に過ごせる船内で、自分だけのリラックスタイムを楽しむことができます。
次回の旅行には、ぜひ阪九フェリーを利用してみてください。快適な旅があなたを待っています。