普段、関東から中部にかけてを活動範囲としている筆者ですが、今回はゴールデンウィークを利用して、九州ツーリングに出かけることにしました。
その際に移動手段としてフェリーを多用したのですが、関西~九州間を移動するのに利用した「さんふらわあ」を紹介します。
1. さんふらわあ神戸~大分航路とは?
1.1 関西~九州には多くの航路がある
日本各地を結ぶフェリー航路は多岐に渡りますが、特に関西から九州への移動には複数の航路があります。瀬戸内海航路は需要が高く、大阪・神戸⇔北九州・大分・志布志など複数の発着地を結ぶ、多様なフェリーが存在しています。その中でも、神戸港と大分港を結ぶ「さんふらわあ」は人気の高い航路の一つです。
1.2 出発港と到着港や時間を考える
さんふらわあの神戸~大分航路は、神戸港から大分港までを結ぶ航路です。船のスケジュールや所要時間を事前に確認し、自分のスケジュールに合った便を選ぶことが大切です。私の場合は、フェリーを選ぶときに重要視しているのが到着の「時間」です。できるだけ日中、しかも早朝に到着してくれるとその日の活動時間が伸びますし、フェリー内での時間も休息に充てられることから、多少出発港が遠くても、到着時間を考えた航路を選択するようにしています。
そういう意味で、今回の神戸~大分航路は、大分に朝の6時30分に到着する為、ベストな選択となりました。また、大分からであれば人気の高い阿蘇へのアクセス性も高く、その後のツーリングルートの検討でもメリットが大きいです。
2. フェリーを利用したツーリング
神戸から大分までのフェリー旅は、バイクでのツーリングに最適な選択肢の一つです。船上ではバイクを持ち込むことができ、目的地である大分に到着したら、すぐにツーリングをスタートすることができます。
3. 乗船前日までの流れ
3.1 チケットの手配
さんふらわあの航路を利用する際は、事前にチケットを予約することがおすすめです。(今回利用した「さんふらわあ」ホームページ→【公式】関西↔九州 商船三井さんふらわあ)
インターネットや電話での予約が可能であり、混雑時には特に予約が必要となることがあります。ゴールデンウィークやお盆期間などは発売開始直後に予約で埋まってしまうこともあり、実際に今回も複数の航路で満席となっていました。
3.2 バイク情報の登録
バイクを持ち込む場合は、船内での駐車場の確保が必要です。予約時にバイク情報を提供し、指定されたスペースにバイクを乗船させる手続きを行います。また、フェリー会社によっては車検証の事前登録が必要な場合もあります。複数人の分をまとめて登録する場合は意外と面倒な手順となります。
4. 乗船当日の流れ
4.1 フェリー乗り場への集合
乗船当日は、予定の時間に神戸港のフェリー乗り場に集合します。事前に出発時刻や乗船手続きに必要なものを確認し、余裕を持って到着するようにしましょう。
通常期であれば、出港の60分前、ゴールデンウィークなどの繁忙期は90分前が集合時間として案内されるので、遅れないように注意してください。
4.2 チケット取得
乗船手続きでは、予約済みのチケットを窓口で受け取ります。また、バイクを持ち込む場合は、その手続きも同時に行います。
他のフェリー航路ではチケットレスで乗船が可能な場合もありますが、今回利用したさんふらわあの神戸~大分航路では、窓口での発券処理が必要でした。
4.3 乗船
乗船の案内に従い、船内へと乗り込みます。
バイクやクルマで乗船する場合は、運転手のみ乗車して車両甲板に乗船となり、タンデマーなど同乗者は徒歩乗船となります。乗船したら、まずは自分の船室を確認し、その後は船の設備やサービスを利用しながら、ゆっくりと航海を楽しみます。
5. 乗船してから
5.1 旅客船室(スタンダード)
船内では、快適な旅を過ごすための設備が整っています。旅客船室では、疲れた体をリラックスさせることができます。
最近の長距離フェリーは個室タイプが主流で、昔ながらの雑魚寝タイプの船室はかなり縮小されています。(それでも格安タイプ船室として残ってはいます。)
今回、私が利用したのは「スタンダード」の船室で、1~2名で利用ができる二段ベッドが用意されている部屋でした。小さな机と洗面所が付いていて、1泊の旅では十分すぎるほど快適でした。
ただし、これは多くの長距離フェリーで共通していますが、シングルタイプの客室は船体の中でも内側にあることが多く、窓がないのは仕方ないとして、携帯電話もほぼ圏外となります。瀬戸内航路は陸地が近いので比較的電波が通じやすいのですが、自分の客室内ではほぼ使えないので、利用する場合は船内の窓側にあるソファなどを利用する必要があります。(船内にはたくさん椅子が用意されているので、その点は安心です)船内WI-FIもありにはありますが、これもテキストサービスの利用がせいぜいという感じですので、過度な期待はしないほうが良いです。
それに対して、「デラックス」や「スタンダード」の中でも3~4人用の客室は窓側に位置していますので、そういった心配は無用です。客室内でもモバイルをしっかりと利用した場合は、窓側の客室を利用することをおすすめします。
5.2 レストラン
船内のレストランでは、美味しい食事を楽しむことができます。今回の神戸~大分航路の場合、夕飯はビュッフェ形式となっており、料理の種類も多く、しっかりと堪能することができました。
ただし、繁忙期は非常に混み合うことがあり、実際に今回の乗船でも満席となってしまい、待ち時間が発生していました。
5.3 入浴施設
船内には入浴施設も完備されており、海の景色を眺めながらの温泉でリフレッシュすることもできます。夜なので景色はそれほど見えないものの、瀬戸内航路は陸地に近い場所を通ることも多く、夜景を遠目に楽しめます。早朝であれば、景色がしっかり見えるので、だんだんと近づく目的地に思いを馳せながらくつろぐこともできます。
まとめ
さんふらわあ神戸~大分航路は、バイクを持ち込んでのツーリングに最適な航路の一つです。船上での快適な時間を過ごしながら、九州の魅力を満喫してみてください。